日本の場合、レースで使用するコースは競馬場によって違います。右回りの場合もあれば反対の左回りになっている競馬場もありますし、そもそもコーナーのない直線コースも存在します。他にも直線が平坦だったり坂があったりと、基本的な形状は同じでも全く同じではありません。ヨーロッパやオーストラリアなどは、日本よりもっと複雑です。日本は楕円形が基本ですが、ヨーロッパやオーストラリアでは三角形やほぼ四角形のコースもあります。
コースは起伏に富んでいるのも特徴で、中には丘の上にゲートとラチ、ゴール板を置いただけのような競馬場もあるほどです。しかし、ヨーロッパとは違いアメリカは、競馬場の形状やコースは基本的に同じです。コーナーは全て左回りで平坦ですし、形状も日本と同じ楕円形がほとんどです。日本やヨーロッパのように、競馬場ごとに大きな違いはありません。
コーナーが全て左回りのことから、アメリカの馬が日本に遠征してくると、常に言われるのが右回りについてです。東京や中京のレースなら、アメリカと同じ左回りなので問題ありません。しかし、右回りに遠征すると馬が戸惑い上手く回れないことが多々あり、レース中に他馬の邪魔をすることも頻繁に見られます。