騎手の養成学校の厳しさ 候補生の生活

日本で競馬の騎手になるためには専門の養成学校を卒業する必要があります。
しかし、養成学校は入学から卒業に至るまで幾つもの厳しい条件が課せられているため、誰でも騎手になれるわけではありません。

騎手は繊細でストレスに弱い馬に乗ってレースに挑む仕事であることから、自身の心身の管理を厳格に行うことが出来る強靭な精神力を持つ必要があります。そのため、養成学校では騎手としての心構えを自覚させる目的で、厳しい規則を厳守させています。
中でも体重管理は騎手の養成メニューの中でも最も厳しい項目です。騎手候補の学生はそれぞれの生年月日から定められた体重の数値を超えないように、日々の暮らしの中で厳しく節制する必要があります。

騎手の厳しさ

学校では競走馬との信頼関係を構築することも重要な事項と位置付けているため、学生は自身の体調管理や実技及び学科の講習の他、厩舎の管理も行っています。清掃や馬の健康状態のチェック、エサやりなどはすべて学生が行う作業です。

講習や食事に挟まれた時間の殆どを厩舎の管理に費やすため、学生には就寝以外の自由時間は殆どありません。しかし、馬の状態を正しく理解することも騎手に求められる必須条件の一つです。
そのため、騎手として活躍するには自身を厳しく律すると共に、馬と心を通じ合わせる姿勢を持つことが重要になります。