体重 競馬の基本

体重

馬にとっても、騎手にとっても体重というのは基本であり、競馬のレースを大きく左右します。馬にとって体重が重いということはそれだけ体格が大きいことを意味します。つまり、パワーがあり、ダートコースでも走りやすくなるため、この部分を見てダートの巧拙を見る人もいます。ダートで活躍する馬のほとんどは500キロ以上あり、軽い馬はなかなかダートでは走ることができません。

一方、軽ければ軽いほど小柄となり、小回りがきくようになります。スピードも出やすく、短距離などで活躍することが可能です。こうした馬に乗る時は騎手の斤量がダイレクトにかかるため、騎手も工夫をして騎乗します。一方の騎手は体重制限の中で騎乗することになります。

今のところ、48キロが最低の斤量となっており、ハンデ戦などでこの斤量を背負う人は苦しい制限を課してまで乗り、ヘロヘロになりながらも騎乗します。この斤量は鞍の重さなども入るため、いかに鞍を軽くするかというのも問われ、下着を身につけない、体毛を剃るなどして少しでも軽くする光景が見られます。この制限を苦に引退する人も多く、競馬の騎手をこの理由であきらめる人もいるなど、決して軽視することはできません。